お金を捨てないために、覚えておいて下さい。
システムと言うと、詳しくない人にとっては、どれも同じに感じるでしょう。
でも、システムにも種類があります。それは、システムの規模や環境によって変わってきます。
ちなみにExcelでもシステムを作る事が出来ます。
では、Excelで作られた業務管理のシステムがあったとしましょう。
それを、最近、普及しているスマートフォン用に全く同じ事が出来るシステムを作ります。
完成した物は、多分、金額で10倍近く違います。
例えるなら「近くのスーパーに買い物に行く目的で、自転車を買うのか?大型のトラックを買うのか?」と同じ事です。
また、逆の場合もしかり、「東京から九州に大きな荷物を運ぶために自転車は買わない」ですよね。
システムの規模や環境によって適切な開発を採用しないと無駄にお金を払う事になってしまいます。
そして、システムの制作費用は、大小の差はあれど、何れのタイプも決して安くないです。
ご自分の目で良く確認し選定する力を付けて下さい。
Webシステムとは、簡単に言えばWebブラウザで閲覧するシステムの事です。
日頃、Webブラウザでは、ホームページを見ていると思いますが、Webブラウザでホームページの代わりにシステムを見るようになります。
Webブラウザが搭載されている機器、つまり、インターネットを見る事が出来る機器であれば、Windowsでも、Macでも、iPad、iPhone、Android、携帯電話でもWebシステムを使う事が基本的に出来ます。
システムが動作する仕組みはホームページで使用するのと同じ仕組みを使用します。
構成は、Webサーバ、データベースサーバ、そして、それらをアクセスするためのクライアント(コンピュータやタブレット端末、等)となります。
画面部分をWebサーバが担当し、データの保管をデータベースサーバが担当するため、クライアントは、Webブラウザを使用するだけとなり、クライアントへの負荷が少なく、また、クライアントへのソフトのインストールや面倒なセットアップを必要としない特徴があります。
1、クライアント・サーバ型
この構成もWebシステムと同じようにサーバと複数のクライアントの構成になりますが、Webブラウザを使用せず、クライアント上で動作するアプリケーションを使用します。
開発は、そのアプリケーションの制作が主となります。
そのため使用するクライアント側は同一の環境である事が推奨され、Windows、Mac、iPad、Android等、バラバラの環境である場合、それぞれで動作するためのアプリケーションを開発しなければならずコストがかかります。
開発完了後に、そのアプリケーションを各端末にインストール、セットアップする必要があります。
Webシステムは、画面とデータの両方をサーバに担当させるのに対し、画面はクライアントが、データはサーバが担当する事になります。
2、スタンドアロン型
パソコン内に画面とデータが存在する構成で、サーバ等に接続する必要がありません。
パソコン1台あれば動く仕組みです。
ただし、1台のみなので複数の人が同時に利用する事は出来ません。
開発は、その仕組み(アプリケーション)の開発が主となります。
パッケージソフト等は、このスタイルが一般的になります。
どれが良いという訳ではなく、それぞれ利用環境によって使う構成を選択するべきです。
ご相談頂ければ、貴社に最適な構成をご提案いたします。
クラウドコンピューティングと言う言葉がありますが、この構成はWebシステムと同じです。 Webシステムと異なる点は、サーバやシステムを社内やデータセンターに置いて使用するのではなく、クラウド提供者が所持しているサーバやシステムを借りて使用する点です。
ちなみに同様のサービスは昔から存在し、現在、呼び方がクラウドコンピューティングに変わっただけです。
以下が過去に存在した同様のサービスです。
・ユーティリティコンピューティング
・ASP(Application Service Provider)
・SaaS(Software as a Service)
・マルチテナント